2010年12月2日木曜日

皆さんの灰作り状況は?

ポットミルは少しの間放置状態でしたが、本日より再会です。田中さんが進めてくれています。

とりあえずモミが終了して、藁灰にかかっています。それにしてもポットミルの威力は絶大。ほおっておいて6時間〜10時間。さらさらになってしまうのですから。乳鉢ではこうはいかないのでは?お持ち帰りの皆さんの進捗はいかがでしょう?

灰のアク抜きも殆どが終了してミル待ちとなっています。

IMG_0746絞り中の灰(たくさんありますよ!)

IMG_0745IMG_0744ミル待ちの灰

さて、竹田さん。ポットミルやっぱり回転遅いで〜す。

2010年11月24日水曜日

灰が次々と微粒子に

竹田さん製造のポットミル。立派に完成!でもちょっと回転が遅いかな?

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いやしかしこの威力は並大抵ではありません。あのざらざらのモミ灰がまるで片栗粉です。
5時間擂り、10時間擂りを比較しましたが、明らかに後者はキメが細かくなめらか。稲のモミがまさかこんなになるとは!

灰になった植物は全部で20種類強。23日の研究会にて「燃えカス標本」も着々と出来上がっています。

2010年11月22日月曜日

明日は自作ポットミルの試験を兼ねた釉薬としての灰原料の学習

21日、22日と灰のアク抜き作業の残り作業を、村越と平ちゃんで行いました。 小濁は水の便に難有り!?金曜に一旦かれた水もなんとか復旧したようです。全てのアク抜きが終わるにはまだ時間がかかると思いますが、取り急ぎ始末が終わった灰を順に擂っていきましょう。

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明日は、竹田さんが自作してくれたポットミル機を動かしてみます。また少量の灰は乳鉢で作業行います。 なんで擂るの?擂ってからどうするの?など学習しましょう。

23日の内容です

  • 時間:午前9時〜正午
  • 場所:ねおかん
  • ポットミル試験と、灰の擂り方等、今後の予定

宿題で持って行かれた原料を確認します

  • 桐、コーヒー、栗皮(玲子さん)
  • 竹、栗イガ、コーヒー無農薬、とうもろこし(井上さん)

※灰汁が抜けたか不明でも持ってこれそうでしたら、水を減らしてお持ちください。

 

2010年11月19日金曜日

アク抜きが始まりました

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昨日(11/18)より、アク抜き作業が始まりました。本日より”平ちゃん”が加わりました。
アク(灰汁)とは、灰の中にあるアルカリ成分で、これの多少で釉薬としてやきものにした時に”ブクが出る(表面が泡状になる)”ため使用できません。アク抜きとは、水簸(すいひ)を繰り返して余計な灰汁を取っていく作業になります。

但し、灰汁を完全に抜ききることが良い釉薬の条件なのか、また灰汁の多い少ないによって作品がどのように変わるか。また、灰汁など神経質に抜かなくたって大丈夫。という人もあり、文献でも意見は様々です。もちろん、やり方も様々です。

いよいよ、灰釉研究も本題に入ってきました。今回一度では結論は出ないと思いますが、本日やり残した作業を宿題として持ち帰った研究員のみなさん。灰はどのような表情を見せていますか?

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並べてみると、21種類作ったことがわかります。ざっと見た感じでも、色も質感もばらばらです。手触り、匂いも違います。もちろん灰汁の状態も触ってみて違いがあります。

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  1. 水をたっぷり入れて大きな燃えカスを取る(ザルですくったり、漉したりする)
  2. よく撹拌して灰汁を出す。粒子の荒いものは細かくして網を通りやすいようにする
  3. 底にたまった砂、土は混じらないようにして、上澄みの水を捨てては水を足し撹拌する。を繰り返す
  4. 上澄みが澄んでくる。ぬめりが無くなっていく。なめた味。など、上澄みの状態を観察しながら変化を確認する
  5. 灰汁が抜けた灰は粒子の調整に入る

 

  • 藁や籾、マコモなどぱっと燃えて黒い灰はかさがあって、水を入れた時にどろっとした灰が殆ど無いものは、黒い灰?を細かく擦る事によって微粒子の灰を作ることになります。
  • 一方、木の灰は雰囲気が全く違います。灰色ないし赤みがかった灰は水に解くと微粒子の灰?と炭が分れるため、ザルで漉すことによって余計なものがとれ、作業が楽です。どちらも、底に沈んだ石、砂、土は灰に混ざらないように注意すべきだと思います。
  • 何れにしても灰の粒子が目で分かるので、最終的にどの程度の粒子にするかは、経験と好みによるものだと思います。
  • 粒子も、揃えるのか、バラバラでよいのか。などの判断もありそうだし、ポットミルや乳鉢を使った”擂り方”や、”何番目の網で漉すか”もまたポイントになりそうです。

ちなみに、この灰汁は洗剤として使えるとのことです。また染物の媒染液に、山菜のアク抜きにと、ちゃんと無駄なく生活用途があるところが興味深いです。

2010年11月7日日曜日

11月6日〜7日の作業。灰焼き最終

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蕎麦の殻をバーナーであぶる。薫炭器を併用

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玄米(エレゴの廃棄品)をガスバーナーであぶる→焼けるが灰にはならず、断念。

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ネムの木

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マユミの木

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くるみの殻

●以上、一日かけて灰にならなかった、蕎麦の殻、マユミ、くるみの殻、ネムの木は一晩放置する。

以下、7日

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蕎麦は、すっかり白い灰に。

Photo 11月 07, 15 49 36.jpg今回の成果「ネム、マユミ、スオウ」

Photo 11月 07, 15 49 50.jpg「鬼胡桃の殻」「蕎麦の殻」「コーヒー」「コーヒー無農薬」

コーヒーは焼成に苦労したが、自然に燃やすよりバーナーで焼くようにして解決した。
米も同じ方法で試みたがどうしても燃えなかった。細かい粉の類、炭水化物は灰になりにくいのだろうか?
同様の理由で麦の粉は焼成しなかった。また、木そのものの「ピラカンサ」は時間の関係で取りやめた。
ナスの枝も大量にあったが、乾燥が不十分なのと、なかなか火がつかず断念。そのまま放置する。ピラカンサとナスについては、来年機会があったら行ないたい。

以上で、今年度の釉薬研究の灰焼き作業は終了とする。

2010年11月6日土曜日

灰の状態

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昨日の灰の状態・・ ・ひまわり、竹、栗のいがは冷めて燃え尽きている。 ・スオウは炭のまま、熱い状態 ・・もう少し様子見

2010年11月5日金曜日

灰の焼成、小濁2回目

#10月21日(木)のテストピースづくり第2弾「赤土のピース」は、順調に乾いています。

本日(11月5日 金)は、晴れたのでアルネ小濁にて、灰燃やしの続きを行った。

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栗のいがは、燃えやすい

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竹は”ポーン”と大きな音がする

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ネムはヤニのような樹液が出ていた。細かい枝が少ないので燃え尽きるまで時間がかかる

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ひまわり。意外によく燃える

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釉薬研究

  • (左から)ひまわり
  • 栗のいが
  • スオウ

大木のネムは燃えきらず、放置。ナスは焼き始めるも、生で燃えず少量採取して断念。来春に回す。

残った、米、そばがら、くるみの殻・・は、次回に回す。本日燃やした材料の詳細データは「灰作りデータ」へ記録済み

 

2010年10月11日月曜日

最後の原料到着&ポットミル機の最新ニュース

本日中嶋さんが、小濁に最後の原料を運んでくれました。なんだと思いますか?

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木のように丈夫に育ったなったナスです。これなら、そこそこ灰がとれるでしょう。ちなみに枝に残っていたナスは今晩のお味噌汁でいただきました。
さぁ、みなさん焼くものもいっぱいありますよ。

さらに朗報!ポットミル 製造中の竹田さんより、今月中には完成するかも?というお知らせ。
ちゃくちゃくとやってますねぇ・・。ついでに、上手く行ったか解りませんが、籾の焼成もやってくれています。写真を撮ってくれていますので、乞うご期待。

さらに。
先日のテストピースは徐々に乾いてきています。 井上さん、玲子さん、赤土のピースです。次回研究会までにできれば。と思ったんですが 時間がとれそうにありません。

予定通り21日9:30からになりますが、またテストピースづくりでお願いします。

2010年10月8日金曜日

4原料が新たに追加!

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  • スオウ(蘇芳、蘇方、蘇枋)マメ科
  • マユミ(檀、真弓、檀弓)ニシキギ科ニシキギ属
  • ネムノキ(合歓木) マメ科
  • ヒマワリ(向日葵)キク科

中嶋さんが用意してくださいました。(私はマメ科に興味を持っています)

2010年10月7日木曜日

テストピースづくり(テストをするためのピース)

石膏型が良い状態で乾きました。それではテストピースを作りましょう。

テストピースとはいっても、ピースそのものです。これを乾燥後素焼きをすると、釉薬を付けるためのベースになるわけです。

土に含まれる鉄分量で発色が違うので大まかに、白土と赤土を用意することにします。白土はいわゆる「信楽土」陶芸用の調整粘土です。赤は「益子」風の赤土を用意しました。

今日は午前中だけの作業でしたので、3名でコツコツと白土のピースを約100個作りました。がんばりましたね。

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ビルディングの窓のようです。

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2010年10月5日火曜日

10/1のワーク:テストピースの型づくり

研究生のみなさま。遅くなりましたが、10/1のワークの報告です。

  1. 全体流れのおさらいとこれからの進み方について※
  2. テストピース作りの型作り(原型を作り、石膏で型をとる)

※これまで作った灰のデータをまとめた表(灰作りデータ(22年度灰釉研究まとめ))について、みんなで精査した結果を更新しました。こちら

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テストピースの型を作りました。4日現在、ようやく軽くなってきています。

7日は9:30より予定通りテストピースを作ります。

2010年9月27日月曜日

焼成データを表にしています

研究生のみなさま今晩は。25日〜26日の焼成データを、現場で書いた記録と私の記憶を併せて、表にまとめました。

とりあえずみなさんの記憶の新しいうちに確認してみてください。今のところ、全部で13種類。(26日の記事の最後に、今回出来た灰を並べて撮影した写真をアップしました。ワラは多いですね)
#001〜#009までが25、26日分です。#010〜#013までは練習を兼ねて焼いたものです。コーヒーは湿っていて焼けなかったのでまだ乾燥中です。

  • 大分類はもう少し正確に科目などまで調べたほうがよさそう
  • 灰が出来ただけなので、水によるあく抜きやフルイ、ポットミル作業、乾燥・・などの行程が入るとまた違ったものになるでしょう

感想や、自分のレポートと比べてみて、「ここは違う」「こんな事が気づいた」のような意見をいただきたいと思います。コメント欄もしくは、メールでご連絡ください。

▼「灰作りデータ(22年度灰釉研究まとめ)」以下のページで一覧をご確認ください

https://spreadsheets.google.com/ccc?key=0AlT9zZVoI1FrdEU1VkFSenRJVmdlbzU3ZWpOXzZxb0E#gid=0

P.S. 体力勝負の作業もあって、時間が限られているので大変ですが、それぞれの違いがとても面白いものだと感じています。地道な作業に「うんざり」することもあるかもしれませんが、最終段階を目指してがんばりましょう!

テストピース作りやりましょう!

研究員のみなさん。次の予定の10月1日は予定通り9時よりねおかんぱーにゅ南部でテストピース作りをやります。
粘土を整形する作業をやります。
  • 日時:10/1(金) 9:00集合(集まれる方)…午前中では終わらないかもしれません
  • 場所:ねおかんぱーにゅ南部 を借ります
  • 準備:特に無いと思いますが、不明な点も含めてなにかありましたら、メールをください

また、灰作りですが、胡桃の殻、米、籾などに加えて、中嶋さんがネム、ひまわり、栗のイガを準備しています。
乾燥させてから、もう一度焼く日を予定したいと思いますので、次回は1ヶ月先くらいまでのご予定もお聞かせください。

2010年9月26日日曜日

9月25日灰作りお疲れ様でした

アルネ灰づくり

長時間に渡りお疲れ様でした。

最終的に全て燃え切れず、今朝、灰の様子を確認に行きましたが夜露でびしょ濡れ。くん炭器のお陰でかろうじて助かったものはまだ炭が燃えていました。

昨日時間切れで燃やせなかったものを、継続してやりたかったですが、本日は予定があって出来ません。残念ですが、日が落ちる前に灰の回収と現場の片付けを行ってきます。

レポートは時間がの係る作業ですので、しばらくお待ちください。必要なまとめは各自が行っておいてください。

次回はテストピースを作ります。追ってご連絡いたします。日程は予定通りです。

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▼(9/27更新)今回の灰の成果はこれだけです×・・・こんなにできました!!◎
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