2010年11月24日水曜日

灰が次々と微粒子に

竹田さん製造のポットミル。立派に完成!でもちょっと回転が遅いかな?

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いやしかしこの威力は並大抵ではありません。あのざらざらのモミ灰がまるで片栗粉です。
5時間擂り、10時間擂りを比較しましたが、明らかに後者はキメが細かくなめらか。稲のモミがまさかこんなになるとは!

灰になった植物は全部で20種類強。23日の研究会にて「燃えカス標本」も着々と出来上がっています。

2010年11月22日月曜日

明日は自作ポットミルの試験を兼ねた釉薬としての灰原料の学習

21日、22日と灰のアク抜き作業の残り作業を、村越と平ちゃんで行いました。 小濁は水の便に難有り!?金曜に一旦かれた水もなんとか復旧したようです。全てのアク抜きが終わるにはまだ時間がかかると思いますが、取り急ぎ始末が終わった灰を順に擂っていきましょう。

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明日は、竹田さんが自作してくれたポットミル機を動かしてみます。また少量の灰は乳鉢で作業行います。 なんで擂るの?擂ってからどうするの?など学習しましょう。

23日の内容です

  • 時間:午前9時〜正午
  • 場所:ねおかん
  • ポットミル試験と、灰の擂り方等、今後の予定

宿題で持って行かれた原料を確認します

  • 桐、コーヒー、栗皮(玲子さん)
  • 竹、栗イガ、コーヒー無農薬、とうもろこし(井上さん)

※灰汁が抜けたか不明でも持ってこれそうでしたら、水を減らしてお持ちください。

 

2010年11月19日金曜日

アク抜きが始まりました

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昨日(11/18)より、アク抜き作業が始まりました。本日より”平ちゃん”が加わりました。
アク(灰汁)とは、灰の中にあるアルカリ成分で、これの多少で釉薬としてやきものにした時に”ブクが出る(表面が泡状になる)”ため使用できません。アク抜きとは、水簸(すいひ)を繰り返して余計な灰汁を取っていく作業になります。

但し、灰汁を完全に抜ききることが良い釉薬の条件なのか、また灰汁の多い少ないによって作品がどのように変わるか。また、灰汁など神経質に抜かなくたって大丈夫。という人もあり、文献でも意見は様々です。もちろん、やり方も様々です。

いよいよ、灰釉研究も本題に入ってきました。今回一度では結論は出ないと思いますが、本日やり残した作業を宿題として持ち帰った研究員のみなさん。灰はどのような表情を見せていますか?

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並べてみると、21種類作ったことがわかります。ざっと見た感じでも、色も質感もばらばらです。手触り、匂いも違います。もちろん灰汁の状態も触ってみて違いがあります。

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  1. 水をたっぷり入れて大きな燃えカスを取る(ザルですくったり、漉したりする)
  2. よく撹拌して灰汁を出す。粒子の荒いものは細かくして網を通りやすいようにする
  3. 底にたまった砂、土は混じらないようにして、上澄みの水を捨てては水を足し撹拌する。を繰り返す
  4. 上澄みが澄んでくる。ぬめりが無くなっていく。なめた味。など、上澄みの状態を観察しながら変化を確認する
  5. 灰汁が抜けた灰は粒子の調整に入る

 

  • 藁や籾、マコモなどぱっと燃えて黒い灰はかさがあって、水を入れた時にどろっとした灰が殆ど無いものは、黒い灰?を細かく擦る事によって微粒子の灰を作ることになります。
  • 一方、木の灰は雰囲気が全く違います。灰色ないし赤みがかった灰は水に解くと微粒子の灰?と炭が分れるため、ザルで漉すことによって余計なものがとれ、作業が楽です。どちらも、底に沈んだ石、砂、土は灰に混ざらないように注意すべきだと思います。
  • 何れにしても灰の粒子が目で分かるので、最終的にどの程度の粒子にするかは、経験と好みによるものだと思います。
  • 粒子も、揃えるのか、バラバラでよいのか。などの判断もありそうだし、ポットミルや乳鉢を使った”擂り方”や、”何番目の網で漉すか”もまたポイントになりそうです。

ちなみに、この灰汁は洗剤として使えるとのことです。また染物の媒染液に、山菜のアク抜きにと、ちゃんと無駄なく生活用途があるところが興味深いです。

2010年11月7日日曜日

11月6日〜7日の作業。灰焼き最終

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蕎麦の殻をバーナーであぶる。薫炭器を併用

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玄米(エレゴの廃棄品)をガスバーナーであぶる→焼けるが灰にはならず、断念。

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ネムの木

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マユミの木

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くるみの殻

●以上、一日かけて灰にならなかった、蕎麦の殻、マユミ、くるみの殻、ネムの木は一晩放置する。

以下、7日

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蕎麦は、すっかり白い灰に。

Photo 11月 07, 15 49 36.jpg今回の成果「ネム、マユミ、スオウ」

Photo 11月 07, 15 49 50.jpg「鬼胡桃の殻」「蕎麦の殻」「コーヒー」「コーヒー無農薬」

コーヒーは焼成に苦労したが、自然に燃やすよりバーナーで焼くようにして解決した。
米も同じ方法で試みたがどうしても燃えなかった。細かい粉の類、炭水化物は灰になりにくいのだろうか?
同様の理由で麦の粉は焼成しなかった。また、木そのものの「ピラカンサ」は時間の関係で取りやめた。
ナスの枝も大量にあったが、乾燥が不十分なのと、なかなか火がつかず断念。そのまま放置する。ピラカンサとナスについては、来年機会があったら行ないたい。

以上で、今年度の釉薬研究の灰焼き作業は終了とする。

2010年11月6日土曜日

灰の状態

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昨日の灰の状態・・ ・ひまわり、竹、栗のいがは冷めて燃え尽きている。 ・スオウは炭のまま、熱い状態 ・・もう少し様子見

2010年11月5日金曜日

灰の焼成、小濁2回目

#10月21日(木)のテストピースづくり第2弾「赤土のピース」は、順調に乾いています。

本日(11月5日 金)は、晴れたのでアルネ小濁にて、灰燃やしの続きを行った。

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栗のいがは、燃えやすい

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竹は”ポーン”と大きな音がする

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ネムはヤニのような樹液が出ていた。細かい枝が少ないので燃え尽きるまで時間がかかる

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ひまわり。意外によく燃える

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釉薬研究

  • (左から)ひまわり
  • 栗のいが
  • スオウ

大木のネムは燃えきらず、放置。ナスは焼き始めるも、生で燃えず少量採取して断念。来春に回す。

残った、米、そばがら、くるみの殻・・は、次回に回す。本日燃やした材料の詳細データは「灰作りデータ」へ記録済み